動画をエンコードする(MP4)…Zoome,ニコニコ動画で紹介した方法や、
当サイト以外で紹介されているAVIUTLのx264GUI拡張出力、
携帯動画変換君等でエンコードされた「mp4形式の動画の音量を変更する方法」を紹介します。
ただし、音量を変更できるのは音声がLC-AACでエンコードされている場合のみです。
動画をエンコードする(MP4)…Zoome,ニコニコ動画で紹介したデフォルトの方法でエンコードしている場合、
音声はHE-AACでエンコードされているため、変更することはできません。
(エンコードの際に音声設定で-lcを選択するようにしてください。)
その他のmp4エンコードについてはこちらの記事を参考にしてください。
手順は以下の通りです。
1.ソフトウェアを用意する
2.ソフトウェアを起動し、動画ファイルを解析する
3.動画ファイルの音量を変更する
4.(おまけ:エンコード時に自動的に音量を調整する)
1.ソフトウェアを用意する
用意するソフトウェアは以下の二つです。
・MP3GAIN
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/audioenc/mp3gain.html
DOWNLOAD 651KBのボタンをクリックしてダウンロード画面に移行し、
ダウンロードしたファイルを実行してください。
インストールが開始されるため、インストールするファイルを選択する画面で
Language filesにチェックをいれ、Japanese(日本語)を選択します。

MP3GAINとは、mp3形式の音楽ファイルの音量を変更する事ができるソフトウェアです。
GUI(操作画面を表示させ、マウスで操作ができる)機能も所持しています。
しかしこのソフトウェアではMP4形式(音声はAAC)を開く事ができないため以下のソフトウェアを用います。
・AACGAIN
http://www.rarewares.org/files/aac/aacgain_1_7.zip
上記URLからリンクできない場合は、こちらからAACGainを選択してダウンロードしてください。
AACGAINとはMP3GAINと同様の機能を持ったソフトウェアで、こちらはAAC形式の音声に対応しています。
ただし、AACGAIN単体ではGUIを持ちません。(コマンドプロンプト等から操作する必要があります)
しかし、aacgain.exeをmp3gain.exeという名前に変更し、先ほどインストールしたMP3GAINのプログラムのフォルダに上書きすることにより、
MP3GAINのGUIを用いて操作をすることができるようになります。

以上でソフトウェアの用意は完了です。
2.ソフトウェアを起動し、動画ファイルを解析する
MP3GAINをインストールしたフォルダ(デフォルトでC:\Program Files\MP3Gain)のMP3GainGUI.exeを起動するか、
プログラムメニューに追加されたMP3GAINを実行して、MP3GAINのGUI画面を開いてください。
画面が英語であった場合、メインメニュー右から2番目のLanguage→Japaneseと選択することで日本語にすることができます。

用意が完了した後に、音量を変更したいファイルをMP3Gainの白枠内にドラッグするか、
画面左上の「ファイルの追加」ボタンから該当ファイルを選択します。
MP3GAINにファイルが追加された後に、「目標"標準"音量」を設定します。
デフォルトでは89dBとなっていますが、ここでは92dBを推奨しています。
目安としては、100dBを超えると音割れが発生しやすくなり、約85dB未満になるとスピーカー等の音量を変更しないと聞き取れなくなります。
音量を選択した後に、「トラック分析」ボタンをクリックします。
動画ファイルの解析がはじまり、読み込んだファイルの音量及び、目標値との差を自動的に取得することができます。

3.動画ファイルの音量を変更する
トラック分析が完了した状態で、トラック分析ボタンの右側にある「トラックゲイン」ボタンをクリックします。
自動的に動画ファイルのバックアップが取られ、動画ファイルの音量の変更が実施されます。
動画ファイルの容量により数分の時間がかかりますが、動作終了後は自動的にバックアップファイルなどは削除され、
読み込んだファイルと同じパスで音量が変更されたファイルが保存されています。
なお、音量には0.5dB程度の誤差が生じます。プログラムの仕様的にゲイン値が0.5刻みであるようなので、
これは誤差として許容する必要があります。
(おまけ:エンコード時に自動的に音量を調整する)
これは当サイトの動画をエンコードする(MP4)…Zoome,ニコニコ動画で紹介した方法を使用している方が対象となります。
エンコードに必要なファイルを操作する必要があるため、内容を読んで理解する事ができる方のみお勧めします。
準備として、「aacgain.exe」を(既に名前を変更してmp3gain.exeにしている場合は、複製を作成して名前を元に戻す)
エンコードに使用しているフォルダ(x264.exeやencode.bat等が保存してあるフォルダ)に保存しておきます。
まず、エンコードする際に使用しているencode.batをエディタ(メモ帳など)で開きます。
そして以下の部分を探してください。
echo ***************************************
echo ** エンコード中(音声) **
echo ***************************************
neroAacEnc -ignorelength %OPT% %RAT% -if "tempwav.wav" -of "tempwav.mp4"
この部分はwav(PCM)形式の音声ファイルをAAC形式に変換している行となっています。
neroAacEnc -ignorelength %OPT% %RAT% -if "tempwav.wav" -of "tempwav.mp4"の行の下に、
以下の文を追記してください。
aacgain /r /a /c /m 3.0 tempwav.mp4
作業は以上で完了です。このencode.batを上書き保存し、
エンコードする際に設定する音声エンコードオプションで「-lc」と入力します。
(デフォルトの-heでは音量を変更することはできません。)
ビットレート指定は圧縮したければ「-q 0.3」程度を設定してください。
値を0.1ずつ上げていくと30kbpsほど音質が向上していきます。
その他は通常通りエンコードすれば自動的に音量が調整されます。
音声エンコードオプションのデフォルト値を変更する場合は、
encode.batをエディタ(メモ帳など)で開き、以下の部分を探してください。
4行目あたりにあります。
set DOPT=-he
この行を以下のように変更します。
set DOPT=-lc
以上で音声エンコードオプション無記入時のデフォルト値が書き換わります。
何をしているかを以下で簡単に説明します。
aacgainはaacgain.exeを起動するコマンドです。そこから右側が引数となり、プログラムに動作指示を与えています。
/r /aは自動的にデフォルト値である89dBに音量を変更するというコマンドです。
/cは音量変更の際に、通常では実行確認(実行しますか?y/n)をされるのですが、それを無視するコマンドです。
/m 3.0が3.0dB音量を上昇させるコマンドです。これにより、デフォルト値89dBになった音量を92dBに変更する事ができます。
コメント (2)
ここには神がいた。
ありがとうございました
うまくいきました。
投稿者: こんぐりあ | 2009年05月15日 18:35
日時: 2009年05月15日 18:35
神過ぎです
投稿者: うは | 2010年01月30日 04:58
日時: 2010年01月30日 04:58